楽天市場「ワンダフルデー」とは?毎月1日の仕組み・特典と店舗が売上を伸ばす活用ノウハウを解説
2026.08.22
- 楽天市場
「ワンダフルデー」は、楽天市場で毎月1日に開催されるポイントアップイベントです。「5と0のつく日」やお買い物マラソンに比べると地味な印象を持たれがちですが、月初の購買意欲が高まるタイミングで開催されるため、店舗にとっては追加費用をかけずに月初の売上の山を作れる貴重な機会です。本記事では、ワンダフルデーの仕組み、他イベントとの違い、店舗が売上を伸ばすための実践ノウハウを解説します。
ワンダフルデーとは?毎月1日開催のポイントアップイベント

ワンダフルデーとは、毎月1日の0:00〜23:59に開催される楽天市場のキャンペーンです。ユーザーがキャンペーンページからエントリーしたうえで、合計3,000円(税込)以上の買い物をすると、ポイントが3倍(通常分1倍+特典分2倍)になります。会員ランクや支払い方法による参加制限がなく、楽天会員であれば誰でも参加できる間口の広さが特徴です。
さらに、過去に購入したことのある商品を同じ店舗で再度購入する「リピート購入」にはポイントがさらに+1倍される特典が用意されるほか、対象ショップ限定でポイント最大20倍といった連動企画が実施されることもあります。特典ポイントには付与上限が設定されており、上限や細かな条件は開催月によって変わる場合があるため、最新の条件は当月のキャンペーンページで必ず確認してください。
EC市場全体を見ても、こうしたイベント起点の購買行動は年々存在感を増しています。経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」(2025年8月公表)によると、2024年の日本のBtoC-EC市場規模は26.1兆円(前年比5.1%増)、うち物販系は15.2兆円でEC化率は9.78%と拡大を続けており、モール内イベントをどう活用するかが店舗の売上を左右する構図が定着しています。
「5と0のつく日」「お買い物マラソン」との違い

楽天市場には複数のポイントアップイベントがあり、それぞれ性格が異なります。代表的なものと比較すると次のとおりです。
・5と0のつく日:毎月5・10・15・20・25・30日に開催。楽天カード利用が条件で、月6回と高頻度。カードユーザーの「まとめ買いの定番日」として認知されています。
・お買い物マラソン/楽天スーパーSALE:複数店舗での「買い回り」でポイントが最大10倍まで上がる期間型イベント。数日間にわたり、モール全体の流通が最も膨らむタイミングです。詳しくは楽天イベント対策の基本で解説しています。
・ワンダフルデー:月1回・1日限りの単日イベント。買い回りやカード条件がなく、3,000円以上の購入とエントリーだけで達成できるシンプルさが特徴です。
ワンダフルデーの強みは「月初」という開催タイミングにあります。給料日直後で財布のひもが緩みやすく、月末に失効する期間限定ポイントを使い切った直後の「買い直し需要」も発生します。マラソンのような爆発力はないものの、月初の定期的な需要の波を確実に取りに行くイベントと位置づけるのが適切です。
店舗側のメリットと参加の仕組み

ワンダフルデーは楽天市場が主催するモール全体のキャンペーンであり、通常の特典分ポイントの原資は楽天が負担します。店舗側は参加のための追加費用や申し込みが原則不要で、モールが作る集客の波にそのまま乗ることができます(対象ショップ限定のポイントアップ企画に参加する場合は、店舗側でポイント原資を負担する設定が必要です)。
店舗にとってのメリットは大きく3つあります。第一に、月初のスタートダッシュです。月間売上目標を追ううえで、1日に売上の山を作れると残りの日程の計画が立てやすくなります。第二に、リピート購入+1倍の特典が、既存顧客の再購入を後押ししてくれる点です。食品・日用品・化粧品・サプリメントなどのリピート性商材とは特に相性が良く、モール側の特典が実質的なCRM施策として機能します。第三に、「毎月1日はお得」という習慣化されたユーザー行動を、店舗のファン育成に転用できる点です。
なお、キャンペーンの内容・倍率・上限は変更されることがあります。実施前にRMSのお知らせと公式キャンペーンページで当月の最新条件を確認する運用を徹底しましょう。
売上を伸ばす実践ノウハウ

「待っているだけ」でもある程度の追い風は受けられますが、対策を打つ店舗とそうでない店舗では成果に差が出ます。実務では次のチェックリストで準備するのがおすすめです。
1. 前日までの告知:メルマガ(R-Mail)やLINE、店舗トップのバナーで「明日1日はワンダフルデー」と予告し、お気に入り登録・買い物かご投入を促します。当日朝の配信も効果的です。
2. ポイント変倍・クーポンの上乗せ:モールの3倍に店舗独自のポイント変倍やクーポンを重ねると、検索結果・商品ページでの訴求力が一段と高まります。原資は利益率と相談しながら、対象商品を絞って設定するのがセオリーです。
3. 3,000円ラインを意識した売り場設計:条件が「3,000円以上」であるため、2,000円台の商品には「あと○円で条件達成」となる同梱候補やセット品を用意し、客単価を条件ラインの上に誘導します。
4. リピート導線の整備:過去購入者向けのリピート+1倍を活かすため、同梱物やメルマガで「毎月1日にまとめ買い」を提案し、定期的な再購入の習慣を作ります。
5. 広告の当日強化:RPP広告の予算・入札を1日に厚めに配分し、増加するモール内トラフィックを確実に受け止めます。
効果測定と注意点

施策の良し悪しは、必ず数字で振り返ります。RMSの店舗カルテ・アクセス分析で、ワンダフルデー当日の売上・アクセス人数・転換率・客単価を通常日および前月1日と比較しましょう。「アクセスは増えたが転換率が低い」なら売り場や価格訴求の問題、「客単価が3,000円に届いていない」ならセット販売の設計不足、といった具合に課題を切り分けられます。
注意点は2つあります。1つ目はポイント原資と利益率の管理です。店舗独自の変倍やクーポンを重ねる場合は、粗利がどこまで圧縮されるかを事前に試算し、赤字販売にならないラインを決めておきます。2つ目は年間の販促カレンダーの中での位置づけです。お買い物マラソン・スーパーSALE・大型セールと近接する月は、ユーザーの購買がそちらに寄ることもあるため、月ごとに力の入れ方を調整するのが現実的です。
Semuis株式会社では、楽天市場のイベント設計からポイント変倍・広告運用・メルマガ施策まで、店舗運営を一気通貫で支援しています。「イベントのたびに場当たり的な対応になっている」「月初の売上の波をうまく作れない」とお悩みの店舗様は、お気軽にお問い合わせください。

Semuis株式会社 代表取締役。BtoBマーケティング・セールス支援、ECコンサルティング、BPO、リスキリング事業を展開。まだ世に広まっていない優良企業の発掘と、挑戦欲の高い個人の成長に貢献することにコミット。趣味はブラジル音楽と筋トレ、読書など。note→ https://note.com/yamakami_semuis
