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Mazrica Sales(マツリカセールス)とは?料金・機能・導入メリットを解説|現場定着にこだわったAI搭載SFA/CRM

2026.10.09

  • BtoBセールス

SFA(営業支援システム)を導入したものの「入力が面倒で現場に定着しなかった」という失敗談は、営業DXの現場で最もよく聞かれる悩みのひとつです。そうした「現場の定着」を設計思想の中心に据えた国産SFA/CRMが「Mazrica Sales(マツリカセールス・旧Senses)」です。直感的な案件管理とAIによる入力支援・予測機能を組み合わせ、公式サイトによると利用社数は4,000社に達しています(2026年10月時点)。本記事では、Mazrica Salesの料金・機能・導入メリットと注意点を、公開情報に基づいて中立的に解説します。

Mazrica Sales(旧Senses)とは?提供会社と基本情報

Mazrica Salesとは?提供会社と基本情報

Mazrica Salesは、株式会社マツリカ(Mazrica Inc.)が提供するクラウド型のSFA/CRMです。2015年創業の国産ベンダーで、プロダクトは当初「Senses(センシーズ)」という名称で提供され、2022年に現在の名称へ変更されました。

設計の特徴は「現場の営業担当者が使い続けられること」への徹底したこだわりです。案件をカード形式で動かせる直感的なUI、名刺や議事録のOCR取り込み、メール・スケジューラとの自動連携など、入力負荷を下げる仕組みが揃っています。

  • 提供会社:株式会社マツリカ(Mazrica Inc.)
  • 利用社数:4,000社(公式サイト・2026年10月時点)
  • 製品群:Mazrica Sales(SFA/CRM)のほか、Mazrica Target、Mazrica DSR、Mazrica Marketingなどと連携可能
  • 無料トライアル:あり(条件は公式サイトで要確認)

SFAを含むセールステック全体の分類はセールステックの主要7カテゴリ解説で整理しています。

Mazrica Salesの料金プラン|3プランと最低利用料金

Mazrica Salesの料金プラン

Mazrica Salesの料金は3プラン構成です(税抜。執筆時点の比較サイト掲載情報に基づく目安であり、最新・正式な料金は必ず公式サイトでご確認ください)。

プラン 1IDあたり月額 最低利用 想定ユース
Starter 6,500円 10ID〜(月額70,000円〜) 案件・顧客管理を標準機能で始めたいチーム
Growth 12,500円 10ID〜(月額130,000円〜) 分析・カスタマイズを本格活用したい組織
Unlimited 18,500円 10ID〜(月額190,000円〜) 大規模組織・高度な権限管理が必要な企業

初期費用は0円とされていますが、最低10IDからの契約が基本となるため、実質的な最低月額は7万円前後からと考えておく必要があります。2〜3名の小規模チームが「とりあえず安く始めたい」場合には、無料から使えるHubSpotやkintoneのような選択肢と比較したうえで判断するのが現実的です。

Mazrica Salesの主な機能|案件管理とAIを軸にした構成

Mazrica Salesの主な機能

公式サイトに掲載されている主な機能は以下のとおりです。

  • 顧客・案件・行動管理:複数の営業プロセスを並行管理でき、取引先の階層管理にも対応。
  • AI機能:AI案件予測(受注確度や金額の予測)、AIアシスタント、AI議事録、AIによる名寄せ・自動更新・自然言語検索など。
  • 名刺OCR・企業データベース:名刺のスキャン取り込みや、企業情報の自動収集・自動入力。
  • レポーティング:カスタム表・グラフ、ダッシュボードによる売上・行動分析。
  • セキュリティ:権限設定、IPアドレス制限、監査ログ。

「入力されるSFA」を目指した設計

SFAのデータ品質は、現場がどれだけ正確に・漏れなく入力するかに依存します。Mazrica Salesは、Gmail・Outlookなどのメールやカレンダーの予定を自動で案件に紐づけ、名刺や議事録はOCR・AIで取り込む設計のため、「営業活動をすれば自然とデータが貯まる」状態に近づけやすいのが特徴です。蓄積されたデータをAIが解析し、過去の類似案件に基づく受注確度・金額・契約予定日の予測や、リスクの示唆まで行います。マネージャーにとっては、属人的な「ヨミ会」をデータに基づく議論に変えられる点が実務上の価値です。

とくにAIによる入力支援・予測は、担当者の日報入力に依存しがちな従来型SFAとの差別化ポイントです。商談の会話データを営業育成に活かす観点では、会話インテリジェンス(商談解析AI)の解説記事やMiiTelの解説記事も参考になります。

Mazrica Salesの導入メリットと注意点・向かないケース

Mazrica Salesの導入メリットと注意点

公開情報・レビューサイトの評価傾向から、メリットは次の3点に整理できます。

  • 現場に定着しやすいUI:案件ボードを動かす直感的な操作で、入力の心理的ハードルが低い。
  • 入力自動化によるデータ品質:メール・名刺・議事録からの自動取り込みで、分析の土台となるデータが貯まりやすい。
  • 国産ゆえの導入支援:日本の営業プロセスを前提とした設計と、日本語での運用支援を受けられる。

一方の注意点として、第一に10IDからの契約が基本のため、少人数チームには割高になりやすいこと。第二に、グローバル展開や周辺エコシステムの広さではSalesforce Sales Cloudのような海外大手に一日の長があり、複雑な基幹連携が前提の企業は要件を精査すべきです。第三に、SFAはツール導入だけでは成果が出ず、営業プロセスの定義や入力ルールの設計・運用がセットで必要になります。どの製品にも言えることですが、「誰が・いつ・何を入力するか」を決めずに導入すると形骸化のリスクが高い点は変わりません。

また、SFA選定で迷いやすいポイントとして「SFAとCRM・MAの違い」があります。SFAは商談発生から受注までの営業プロセス管理、CRMは受注後も含めた顧客関係の管理、MAは見込み客の獲得・育成が主領域です。Mazrica SalesはSFA/CRM領域をカバーしますが、Webからのリード獲得・育成を強化したい場合はMAツール(SATORIなど)との組み合わせを検討することになります。自社の課題が「商談の管理」なのか「商談の創出」なのかを先に切り分けておくと、ツール選定がぶれません。

Mazrica Sales導入の進め方5ステップと定着のコツ

Mazrica Sales導入の進め方5ステップ

導入を検討する場合、次の5ステップで進めるのが実務的です。

  1. 営業プロセスの棚卸し:リード獲得から受注までのフェーズと判定基準を言語化する
  2. KPI設計:案件数・フェーズ移行率・受注率など、SFAで追う指標を決める
  3. トライアル:実際の案件データを数週間運用し、入力負荷と定着度を検証する
  4. 段階導入:まず1チームで運用を固めてから全社展開する
  5. 週次の振り返り:ダッシュボードを営業会議の共通言語にし、入力が成果につながる実感を作る

特に1と2を飛ばしてツール設定から入ると、フェーズ定義が曖昧なまま運用が始まり、データが分析に使えない状態に陥りがちです。導入前の設計に全体工数の3割を割くくらいの配分が結果的に近道になります。

定着のコツは「入力する人にメリットを返す」ことに尽きます。入力したデータが翌週の営業会議で使われ、フォロー漏れのアラートとして自分に返ってくる——この循環ができると入力は習慣になります。逆に、入力内容を誰も見ない状態が続くと、どれだけ操作性の良いツールでも形骸化します。導入初期の1〜2ヶ月は、マネージャーが毎週ダッシュボードを開いて案件レビューを行う運用をセットにすることをおすすめします。

試算例:営業10名の組織がStarterプラン(月額70,000円〜)を導入した場合、1人あたり月7,000円です。SFA導入で報告・集計作業が1人あたり週2時間削減できたとすると、月8時間×10名=80時間。時給2,000円換算で月16万円分の工数に相当し、試算上はシステム費用を上回る計算になります(効果は運用次第であり、あくまで簡易試算です)。

よくある質問

Q. Excelでの案件管理から移行する価値はありますか?
A. 営業が5名を超え、案件の抜け漏れや引き継ぎの属人化が起きているなら、移行価値は大きいと考えられます。Excelは「個人の記録」には優れますが、フェーズ移行率の分析や行動量と成果の相関分析はSFAの領域です。

Q. SalesforceとMazrica Salesはどう選び分ければよいですか?
A. 一般論として、グローバル対応・豊富な外部連携・大規模カスタマイズが必要ならSalesforce、現場の入力定着と国産ならではの導入支援を重視するならMazrica Salesという整理がよく用いられます。ただし最適解は組織の規模・体制・既存システムに依存するため、両方のトライアルで比較するのが確実です。

Q. 導入にどのくらいの期間がかかりますか?
A. クラウド型のため技術的なセットアップ自体は短期間で可能ですが、実務上は営業プロセスの定義と運用ルールの浸透を含めて1〜3ヶ月程度を見込むのが現実的です。

Semuisでは、SFA/CRMの選定支援から営業プロセス設計、定着化の伴走まで、BtoBセールスの仕組みづくりを支援しています。「自社の営業組織にどのSFAが合うか」「導入済みだが活用しきれていない」といったご相談は、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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