STORES(ストアーズ)とは?料金・機能・導入メリットを解説|実店舗とネットショップを一体運営できるECサービス
2026.10.17
- EC業務
「ネットショップを無料で始めたい」「実店舗とオンラインの在庫をまとめて管理したい」と考えたとき、必ず候補に挙がるサービスのひとつがSTORES(ストアーズ)です。専門知識がなくてもネットショップを開設でき、POSレジ・キャッシュレス決済・予約システムなど実店舗向けサービスと一体で使える点が特徴です。本記事では、STORESの料金プラン・主な機能・類似サービスとの違い・導入事例を、執筆時点の公開情報に基づいて中立的な視点で整理します。これからネットショップを始める個人・中小事業者はもちろん、実店舗とECの一体運営を検討している担当者の方も参考にしてください。
STORES(ストアーズ)とは?実店舗とネットショップを一体運営できるECサービス

STORES(ストアーズ)は、STORES株式会社が提供するネットショップ開設サービスです。同社は「STORES ネットショップ」のほか、「STORES 決済」(キャッシュレス端末)、「STORES レジ」(POSレジ)、「STORES 予約」などを展開しており、ネットショップ単体ではなく「お店のデジタルをまるごと支える店舗運営プラットフォーム」として設計されているのが大きな特徴です。

初期費用・月額0円のフリープランから始められ、商品登録数は無制限。クレジットカード・コンビニ決済・銀行振込・キャリア決済・PayPay残高・楽天ペイ・Amazon Payなど約10種類の決済手段を、個別の契約なしでまとめて導入できます。デザインテンプレートを選んで直感的な操作でショップを作れるため、「まず小さく試したい」事業者に向いたサービスといえます。
一方で、本格的な売上拡大期には決済手数料や機能面で他サービスとの比較検討が必要になる場面もあります。以降で料金と機能を具体的に見ていきましょう。
STORESの料金プラン|フリーとスタンダードの2プラン制

STORES ネットショップの料金プランは、2026年3月24日にベーシックプランの新規受付が終了し、現在は「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2プラン制に整理されています(既存のベーシックプラン契約は2026年6月1日以降の更新時にスタンダードプランへ移行する案内が出ています)。執筆時点の公開情報に基づく各プランの概要は次のとおりです。
| 項目 | フリープラン | スタンダードプラン |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額料金 | 0円 | 3,300円(年契約・月払い)/3,960円(月契約) |
| 決済手数料 | 5.5%(カード・コンビニ・銀行振込)、一部6.5% | 3.6%(同)、一部4.6% |
| 振込手数料 | 275円/回 | 275円/回 |
| 商品登録数 | 無制限 | 無制限 |
| 代金引換 | 非対応 | 対応 |
| 決済手段の選択 | 不可(一括適用) | 可 |
両プランの分かれ目は売上規模です。公開されている試算では、クレジットカード決済中心の場合、月商がおおよそ17万円前後を超えるとスタンダードプランのほうが総コストで有利になるとされています。たとえば月商50万円なら、フリープランの手数料は約27,500円、スタンダードプランは月額込みで約21,300円と、月6,000円程度の差になります。
※料金・手数料はいずれも執筆時点の各社公開情報に基づく目安です。最新の条件は必ず公式サイトでご確認ください。
STORESの主な機能|開設・決済・在庫・集客までカバー

STORES ネットショップの機能は、「開設のしやすさ」と「実店舗との一体運用」に強みがあります。主な機能を整理します。
- ショップデザイン:豊富なデザインテンプレートから選び、ノーコードでカスタマイズ可能。スマートフォン表示にも自動対応します。
- 決済:クレジットカードからPayPay残高・Amazon Payまで約10種類の決済をまとめて導入。スタンダードプランでは代金引換や決済手段の取捨選択にも対応します。
- 商品・在庫管理:商品登録は無制限。STORES レジと組み合わせると、実店舗とネットショップの商品・在庫情報を連動させ、二重管理を防げます。
- 集客サポート:Instagram連携やクーポン・セール機能など、販促の基本機能を標準装備しています。
- 資金繰り支援:売上金を早期入金できる「スピードキャッシュ」(手数料はフリー3.5%、スタンダード1.5%)が利用できます。
注意点もあります。モール型ECのような集客力はないため、SNSや検索経由の集客は自力で設計する必要があります。また、複数モールと並行販売する場合、受注・在庫の一元管理は別途仕組みが必要になりがちです。規模が大きくなってきたら、ネクストエンジンのようなEC一元管理システムとの併用も検討するとよいでしょう。
類似サービスとの比較|BASE・Shopifyとの違い

STORESとよく比較されるのが、同じく無料から始められるBASE(ベイス)と、世界的に使われるShopify(ショッピファイ)です。執筆時点の各社公開情報に基づく料金目安を比較します。
| サービス | 無料プラン | 有料プラン月額(目安) | 決済手数料(目安) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| STORES | あり | スタンダード3,300円(年契約) | フリー5.5%〜/スタンダード3.6%〜 | 実店舗向けサービスとの一体運用 |
| BASE | あり | グロース16,580円(年払い換算) | 無料プラン3.6%+40円+サービス利用料3%/グロース2.9% | 開設の手軽さ、購入者アプリ「Pay ID」 |
| Shopify | なし(無料体験あり) | ベーシック4,850円(月払い。年払い換算3,650円) | 3.55%〜 | 拡張性・越境ECに強み |
選び分けの軸は3つあります。第一に「実店舗の有無」。POSレジや予約と在庫・顧客情報をつなげたいならSTORESの一体運用が活きます。第二に「売上規模と手数料」。小規模のうちは無料プラン同士で大差ありませんが、月商が数十万円を超えるとSTORESスタンダードやBASEグロースなど有料プランの手数料率の差が効いてきます。第三に「拡張性」。アプリによる機能拡張や海外販売まで視野に入れるならShopifyが候補になります。
※比較表は執筆時点の各社公開情報に基づく目安です。最新の料金・条件は各公式サイトでご確認ください。
導入事例と向いている企業

STORESの公式マガジン(STORES Magazine)には、さまざまな業種の活用事例が公開されています。たとえば、もつ焼き店「せんとり」は、店舗の味を全国に届けるためにネットショップに初挑戦した事例として紹介されています。また、アパレルの株式会社コーエンは、コロナ禍を機にオンラインサービスを強化し、店頭スタッフがリモート接客で活躍の場を広げた取り組みが掲載されています(いずれも公式マガジン掲載の事例。詳細な成果数値は各事例記事をご確認ください)。
こうした事例や機能特性を踏まえると、STORESは次のような課題を持つ事業者に向いています。
- 初期投資をかけずにネットショップを開設し、まず売れるかどうかを試したい
- 実店舗を持っており、POSレジ・キャッシュレス決済・予約と在庫や顧客情報をまとめたい
- 決済手段を個別契約なしで一括導入し、開設までの手間を最小化したい
- SNS(特にInstagram)経由の販売を伸ばしたい
逆に、モールの集客力に乗りたい場合は楽天市場やAmazonへの出店、大規模化や独自要件が多い場合はShopifyや専用カートの検討が現実的です。自社の販売チャネル戦略に合わせて選びましょう。
STORESの運用代行・導入支援会社5選

「開設は簡単でも、デザイン作り込みや商品登録、日々の運営まで手が回らない」という場合は、外部の支援会社の活用も選択肢です。STORESの構築・運営を支援している会社を5社紹介します(順不同)。
STORES株式会社(公式サポート)
提供元自身が開設サポートのほか、提携物流と連携した発送代行、発送代行利用者向けのお問い合わせ代行を提供しています。まず公式のサポートメニューから検討するのが基本です。
公式サイト:https://stores.fun/
Semuis株式会社(※当メディア運営会社)
楽天市場・Amazon・Qoo10・自社ECを対象に、戦略設計から日々の運営までを支援するEC支援事業を展開しています。STORESで立ち上げた自社ECと複数モールを組み合わせたチャネル戦略の設計・運営に対応します。
公式サイト:https://semuis.jp/service/ec-mall-solution/
株式会社インターコード
EC運用代行会社として、STORESの運用支援(在庫の自動連携やCSVでの商品データ管理など)に加え、楽天・Amazon・Shopifyなど複数チャネルの運用、商品登録・撮影・LP制作・広告運用までを一括で支援しています。
公式サイト:https://i-chord.com/
株式会社GOtomedia
STORESネットショップ構築サービスを提供しており、初期設定・デザイン設定・商品カテゴリ登録などの開設作業を代行しています。商品登録代行にも希望に応じて対応します。
公式サイト:https://go-tomedia.com/
株式会社STOCKCREW
STORESとの連携に対応した発送代行(フルフィルメント)サービスを提供しています。初期費用・固定費0円の料金体系で、保管から梱包・発送までの物流業務を任せられます。
公式サイト:https://stockcrew.co.jp/
※掲載情報は執筆時点の各社公開情報に基づきます。依頼前に各社公式サイトで最新のサービス内容をご確認ください。
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Semuis株式会社 代表取締役。BtoBマーケティング・セールス支援、ECコンサルティング、BPO、リスキリング事業を展開。まだ世に広まっていない優良企業の発掘と、挑戦欲の高い個人の成長に貢献することにコミット。趣味はブラジル音楽と筋トレ、読書など。
