ロジレス(LOGILESS)とは?機能・料金・連携先を徹底解説
2026.10.03
- EC業務
「受注処理と出荷指示に毎日何時間もかかっている」「モールが増えるたびに在庫ズレが起きる」——EC事業が成長すると、必ずぶつかるのがバックヤード業務の壁です。その解決策として導入企業を増やしているのが、EC自動出荷システムロジレス(LOGILESS)です。
この記事では、ロジレスの仕組み・主な機能・料金・連携先から、メリット・デメリット、向いている企業までを整理して解説します。
この記事でわかること
- ロジレスの仕組みと、他のOMS・WMSとの違い
- 主な機能(受注管理・在庫連携・マクロ・WMS)
- 料金プランと出荷件数別の月額試算
- メリット・デメリットと向いている企業
ロジレス(LOGILESS)とは
ロジレスは、株式会社ロジレス(東京都品川区)が提供するOMS(受注管理)とWMS(倉庫管理)が一体になったクラウド型のEC自動出荷システムです。キャッチコピーは「ECサイト運営の受注〜出荷まで全てを自動化」。同社は「高度なロジスティクスを民主化し、日本全体の物流の最適化を実現する」をミッションに掲げています。
| 項目 | 内容(公式公表値) |
|---|---|
| 提供会社 | 株式会社ロジレス |
| システム形態 | OMS・WMS一体型クラウドシステム |
| 導入社数 | 1,700社以上(2026年4月末時点) |
| 自動出荷率 | 90%以上 |
| 年間受注・出荷件数 | 4,000万件以上 |
| 取引倉庫拠点数 | 400拠点以上 |
| 受賞歴 | BOXIL SaaS AWARD 2025 総合1位 |
出典:LOGILESS公式サイト(2026年10月確認)
ロジレスの仕組み:注文から出荷完了までの流れ
- 受注取込:各モール・カートの注文を自動で取り込み
- 受注チェック・マクロ処理:住所・決済・同梱などをルールに沿って自動判定
- 在庫引当:倉庫の実在庫から自動で引き当て
- 出荷指示:同じシステム上の倉庫(WMS)へ出荷指示が届く
- ピッキング・梱包・出荷:倉庫(自社または委託先)が作業
- 出荷完了連携:追跡番号をモールへ戻し、発送メールを送信。在庫数も各販路へ反映
問題のない注文であれば、この流れが人の手を介さずに完結します。人が対応するのは、ルールで処理しきれなかった「例外受注」だけです。
他のOMS・WMSとの違い
| 比較軸 | OMS単体型 | WMS単体型 | ロジレス(一体型) |
|---|---|---|---|
| 受注管理 | ◯ | — | ◯ |
| 倉庫内作業管理 | — | ◯ | ◯ |
| 荷主⇔倉庫の連携 | CSV・API連携が必要 | CSV・API連携が必要 | 同一システム上で完結 |
| 倉庫を変更する場合 | 倉庫側のWMSに合わせ再連携 | — | ロジレス利用倉庫なら移行しやすい |
OMSとWMSが別々だと、データの受け渡しのたびに連携ミスやタイムラグが生じます。ロジレスは荷主と倉庫が同じデータを見るため、こうしたロスが起きにくいのが強みです。WMSそのものの基本や選び方はWMS(倉庫管理システム)の選び方をご覧ください。
ロジレスの主な機能
OMS(受注管理)機能
- 受注管理:複数モール・カートの注文を一元管理
- 在庫管理・在庫連携:倉庫の実在庫をもとに各販路の在庫数を自動更新
- メール送信:注文確認・発送通知などを自動送信
- 送り状発行システム連携:配送会社の送り状発行と連携
- RPA(マクロ)機能:条件と処理を組み合わせ、受注処理を自動化
- POS連携・決済サービス連携・API連携:実店舗や基幹システムとのデータ連携
WMS(倉庫管理)機能
- 倉庫側の在庫管理:入荷・ロケーション・棚卸
- 出荷管理:ピッキングリスト、検品、出荷処理
- 倉庫業務効率化:ハンディ端末などによる作業効率化(オプション)
マクロ(RPA)機能でできること
ロジレスの自動化の中核を担うのがマクロ機能です。たとえば次のようなルールを自動化できます。
- 初回購入者にだけパンフレットやサンプルを同梱する
- 商品サイズや個数に応じて、メール便・宅配便を自動で切り替える
- 同じ顧客の複数注文をまとめて1回で出荷する
- 特定の地域・配送日指定の注文を保留にして確認する
- ギフト注文にのし・メッセージカードの作業指示を付ける
マクロの設計次第で自動出荷率は大きく変わります。設計のコツはロジレス導入の進め方7ステップで解説しています。
ロジレスの連携先
| カテゴリ | 主な連携先 |
|---|---|
| ECモール | Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Qoo10、au PAYマーケット、Temu、TikTok Shop、LINEギフト など |
| ECカート | Shopify、BASE、ecforce、ebisumart、カラーミーショップ、MakeShop など |
| 配送会社 | ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便、西濃運輸 |
| その他 | POS、決済サービス、基幹システム(API・CSV) |
モール・カート連携やWMS連携に追加料金はかかりません。対応状況は随時更新されるため、導入前に公式サイトで最新情報を確認しましょう。
ロジレスの料金
料金プラン
| 項目 | ライトプラン | スタンダードプラン |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額(税抜) | 20,000円 | 25,000円 |
| 月額に含まれる出荷件数 | 300件 | 500件 |
| 電話サポート | — | ◯ |
従量料金(月額に含まれる件数を超えた分)
| 月間出荷件数 | 1件あたり(税抜) |
|---|---|
| 〜5,000件 | 25円 |
| 5,001〜10,000件 | 12円 |
| 10,001〜15,000件 | 7円 |
| 15,001〜20,000件 | 5円 |
| 20,001件〜 | 2円 |
出典:LOGILESS ご利用料金(2026年10月確認)。追加倉庫拠点、POS連携、倉庫用デバイスなどのオプションは別途見積り。
出荷件数別の月額試算(スタンダードプラン・税抜)
| 月間出荷件数 | 計算 | 月額 |
|---|---|---|
| 500件 | 基本料のみ | 25,000円 |
| 1,000件 | 25,000+500件×25円 | 37,500円 |
| 3,000件 | 25,000+2,500件×25円 | 87,500円 |
| 6,000件 | 25,000+4,500件×25円+1,000件×12円 | 149,500円 |
公式の料金表をもとに試算すると、月間500件を超える場合はライトとスタンダードの月額が同じになります(ライトは300件超から従量課金が始まるため)。月500件を超える見込みなら、電話サポートの付くスタンダードプランを選ぶのが合理的です。
なお、倉庫の保管料・作業費・配送料はロジレスの料金に含まれません。外部倉庫を利用する場合は倉庫会社と別途契約します。
ロジレスのメリット
- 受注〜出荷の大部分を自動化できる:毎日の受注処理・出荷指示の工数を大幅に削減
- 在庫ズレ・売り越しを減らせる:倉庫の実在庫を起点に各販路の在庫を更新
- 複雑な出荷ルールにも対応:マクロで同梱物・配送方法・まとめ出荷を自動化
- 倉庫を選びやすい・変えやすい:ロジレスを利用する倉庫が多く、移行の負担が小さい
- スモールスタートしやすい:初期費用0円、月額2万円台から、1ヶ月の無料テストアカウントあり
ロジレスのデメリット・注意点
- 出荷作業そのものは別途必要:自社スタッフか委託倉庫が作業を担う
- 例外受注の手作業はゼロにならない:住所不備や決済保留などは人の判断が必要
- 初期設計に時間がかかる:公式FAQでも運用開始まで1〜2ヶ月の準備期間が推奨されている
- マクロ設計にノウハウが必要:設定次第で自動出荷率が大きく変わる
導入時に現場で起こりがちな混乱についてはOMS・WMS導入で起きること7選で詳しくまとめています。
ロジレスが向いている企業・向いていない企業
| 向いている企業 | 慎重に検討したい企業 |
|---|---|
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ロジレスを「使いこなす」には運用設計がカギ
ロジレスは導入しただけで自動化が完成するわけではありません。業務ルールの整理、商品マスタの設計、マクロの作り込み、例外処理の体制づくりができて初めて、自動出荷率90%以上という成果に近づきます。
社内にリソースがない場合は、設定・運用を専門会社に任せる方法もあります。運用代行で任せられる業務範囲や会社の選び方は、ロジレスの運用代行とは?依頼できる業務・注意点と代行会社4選で詳しく解説しています。
ロジレス導入・運用のご相談はSemuisへ
楽天市場・Amazon・Qoo10・Yahoo!ショッピング・自社ECの運用とあわせて、ロジレスの初期設定・マクロ設計・日々の運用を代行します。まずは情報交換、お悩み相談からでもお気軽に。

Semuis株式会社 代表取締役。BtoBマーケティング・セールス支援、ECコンサルティング、BPO、リスキリング事業を展開。まだ世に広まっていない優良企業の発掘と、挑戦欲の高い個人の成長に貢献することにコミット。趣味はブラジル音楽と筋トレ、読書など。
