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RPP-EXP(RPPエクスパンション)とは?RPP広告との違い・設定方法・運用のコツをわかりやすく解説

2026.08.13

  • 楽天市場

RPP-EXP(RPPエクスパンション)とは、楽天市場のRMSに登録された商品情報をもとに、楽天市場の「外」——主にGoogleの検索結果やショッピングタブなど——へ自動的に配信される、クリック課金型の検索連動型広告です。2024年5月にリリースされた比較的新しい広告メニューで、正式名称は「検索連動型広告-エクスパンション(RPP-EXP)」といいます。

「RMSに突然『エクスパンション』というメニューが現れたけれど、通常のRPP広告と何が違うのか」「出稿すべきか判断できない」という店舗運営者の方に向けて、本記事ではRPP-EXPの仕組み、通常のRPP広告との違い、設定手順、運用の実践ポイントと注意点までをわかりやすく解説します。

経済産業省の「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、2024年の国内BtoC-EC市場規模は26兆1,225億円(前年比5.1%増)と拡大が続く一方、楽天市場内の広告競争も激化し、RPP広告のCPC(クリック単価)は上昇傾向にあります。市場「内」の奪い合いから一歩出て、楽天の外にいる新規顧客へアプローチできる手段として、RPP-EXPは注目されています。

RPP-EXP(RPPエクスパンション)とは?楽天市場の「外」に配信される検索連動型広告

RPP-EXP(RPPエクスパンション)とは?楽天市場の外に配信される検索連動型広告

RPP-EXPの最大の特徴は、配信面が楽天市場の外にあることです。具体的な配信先として、Googleの検索結果、Googleの「ショッピング」タブ・「画像」タブ、そのほかGoogleが提携するWebサイトが公表されています。ユーザーがGoogleで商品を検索した際に、「商品画像+テキスト」の形式で自店舗の商品が広告表示される仕組みです。

仕組みの面では、楽天が保有する購買データと機械学習を活用し、ユーザーの検索内容と関連性が高いと判断された商品が、RMSに登録されている商品の中から自動的に選ばれて配信されます。判定にはRMS上の商品名や商品ページの情報が使われるため、広告用の画像入稿や原稿作成は基本的に不要です。

料金体系は通常のRPP広告と同じクリック課金型で、広告が表示されただけでは費用は発生せず、クリックされた時点で課金されます。月額予算は5,000円から設定でき、少額からテスト出稿が可能です。なお、設定した月額予算を多少超過して配信される場合がある点は、通常のRPP広告と同様に留意しておきましょう。

配信実績は「パフォーマンスレポート」で確認できるため、これまでRPP広告を運用してきた店舗であれば、大きな学習コストなしに費用対効果の検証まで行えます。

RPP広告とRPP-EXPの違いを比較表で整理

RPP広告とRPP-EXP(エクスパンション)の違いの比較

通常のRPP広告とRPP-EXPの違いは、次の表のとおりです。

比較項目 RPP広告 RPP-EXP(エクスパンション)
配信先 楽天市場内の検索結果など Google検索・ショッピングタブ・画像タブ、Google提携サイト
課金形態 クリック課金 クリック課金
月額予算 5,000円〜 5,000円〜
キーワード登録 商品ごとに可能(2026年7月30日から上限20キーワードに拡大) 不可(商品情報から自動判定)
CPC設定 商品・キーワード単位で可能 不可(自動調整)
入札戦略 クリック重視のみ クリック重視/ROAS重視の2種類
主な役割 楽天市場内の顕在層の刈り取り 楽天市場外の新規顧客へのリーチ拡大

関連記事:通常のRPP広告の仕組み・設定方法・運用のコツは、【2026年最新】楽天RPP広告の基本を徹底解説で詳しく解説しています。

注目したいのは入札戦略です。RPP-EXPでは「クリック重視(CPC設定)」に加えて「ROAS重視(ROAS設定)」という自動入札が用意されています。ただし配信開始時はクリック重視のみ選択可能で、楽天の公式情報では、目安として過去30日間に広告経由の売上を15〜20件以上獲得するとROAS重視へ変更できるとされています。まずはクリック重視で実績を作り、条件を満たしたらROAS重視へ切り替えるのが定石です。

役割の違いも重要です。通常のRPP広告は「楽天市場に買いに来ている」顕在層に届くのに対し、RPP-EXPはGoogleで商品を探している、まだ楽天市場に来ていないユーザーに届きます。同じ検索連動型でも狙う顧客層が異なるため、「どちらか一方」ではなく役割分担で併用するのが基本的な考え方です。

RPP-EXPの設定方法:RMSでの出稿手順

RPP-EXPの設定方法(RMSでの出稿手順4ステップ)

RPP-EXPは設定項目が少なく、出稿までの手順は非常にシンプルです。

手順1:RMSトップ(メインメニュー)から「広告・アフィリエイト・楽天大学」を開き、「広告(プロモーションメニュー)」をクリックします。

手順2:メニューの中から「検索連動型広告-エクスパンション(RPP-EXP)」を選択します。

手順3:「キャンペーン」タブを開き、「新規登録」ボタンをクリックします。

手順4:キャンペーンの新規作成画面で、任意のキャンペーン名を入力し(広告原稿には表示されません)、キャンペーンステータスを「有効」に設定、継続月予算(月額予算)を5,000円以上で入力します。入札戦略は配信開始時は「クリック重視(CPC設定)」を選択して登録すれば、配信準備は完了です。

キーワード選定も商品ごとのCPC調整も不要なため、出稿のハードルは楽天市場の広告メニューの中でも最も低い部類です。その代わり、出稿後に店舗側で調整できる項目は「月額予算」と「除外商品の設定」にほぼ限られる点は、あらかじめ理解しておきましょう。

なお、配信対象になるのはRMSに登録された商品情報そのものです。商品名に検索キーワードが自然に含まれているか、商品説明文が充実しているかといった商品ページの基礎品質が、そのまま配信精度に影響します。RPP-EXPを始める前に、主力商品の商品名・商品情報を見直しておくことをおすすめします。

RPP-EXP運用の実践ポイントと注意点

RPP-EXP運用の実践ポイントと注意点

ほぼ自動で動く広告だからこそ、成果を左右する運用のポイントと注意点を押さえておきましょう。

ポイント1:学習期間として最低2〜3か月は継続する。RPP-EXPはGoogleの自動配信アルゴリズムを活用しており、過去の配信実績を学習して徐々に精度が上がります。配信初月は効果が出にくく、2か月目以降にROASが改善していく傾向があるため、初月の数値だけで判断して停止するのは早計です。EC支援会社の公開検証レポートでは、日用品ジャンルの店舗で配信1か月目のROAS約100%が3か月目には約580%まで改善し、CPCも約175円から55〜60円まで低下した事例が報告されています。逆に、3か月継続しても改善が見られない場合は停止を検討するラインといえます。

ポイント2:除外商品を設定する。店舗側で実質的に調整できる唯一の項目が除外商品の設定です。パフォーマンスレポートを確認し、クリックは発生しているのに売上につながっていない商品を定期的に除外することで、広告費を効率の良い商品に集中させられます。

ポイント3:予算の消化状況を定期的に確認する。調整項目が少ない分、日々の消化スピードの把握が重要です。効果が良いときに予算切れで配信が止まるのはもったいないため、消化ペースを見ながら月中の予算追加も検討しましょう。

注意点1:通常のRPP広告よりROASは低くなりやすい。楽天市場外のユーザーは、市場内で買い物中のユーザーに比べて購買意欲が低い傾向があるためです。RPP広告と同じ基準で評価せず、「新規顧客獲得のための投資」として別の目標値を設定するのが適切です。

注意点2:自社ECのGoogle広告とのカニバリに注意。RPP-EXPは実質的に「楽天の商品データを使ったGoogle面への広告配信」です。自社ECサイトでGoogleショッピング広告などを出稿している場合、同じ検索面で自社商品同士が競合する可能性があります。楽天市場では販売手数料がかかる分、自社ECとは利益率が異なるため、どちらのチャネルへ誘導するのが利益最大化につながるかを踏まえて出稿判断をしましょう。

RPP-EXPのよくある質問(FAQ)とまとめ

Q1. RPP-EXPはいくらから始められますか?
A. 月額予算5,000円から設定できます。クリック課金型のため、表示されただけでは費用は発生しません。

Q2. キーワードやCPCの設定はできますか?
A. できません。配信キーワードは商品情報から自動判定され、CPCも自動調整されます。店舗側で調整できるのは月額予算と除外商品の設定です。

Q3. どんな店舗に向いていますか?
A. 楽天市場内の集客が頭打ちになっている店舗、CPC高騰でRPP広告の効率が悪化している店舗、Google広告のノウハウやデータフィード作成の体制がなくても市場外へ露出を広げたい店舗に向いています。

Q4. 効果はいつごろから出ますか?
A. 学習期間があるため、初月から成果を求めず2〜3か月の継続を前提に評価しましょう。3か月継続しても改善しない場合は、除外商品の見直しや停止を検討します。

Q5. 通常のRPP広告とどちらを優先すべきですか?
A. まずは購買意欲の高い楽天市場内の顕在層に届く通常のRPP広告が優先です。RPP-EXPは、市場内の刈り取りができている店舗が新規リーチを拡大するための「追加の一手」と位置づけるのがおすすめです。

RPP-EXP(RPPエクスパンション)は、RMSの商品情報だけでGoogleの検索面へ広告を届けられる、手軽さが魅力の新しい広告メニューです。一方で調整余地が少ないため、成果を出すカギは「学習期間を見込んだ継続」「除外商品の定期メンテナンス」「通常RPPとの役割分担」の3点に集約されます。

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