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R-Karte(アールカルテ)とは?楽天市場のアクセス分析で売上を伸ばす基本と活用法を解説

2026.07.17

  • Webマーケティング
  • 楽天市場

楽天市場で売上を伸ばすには、「なんとなく」の運営から脱却し、データに基づいて改善を積み重ねることが欠かせません。そのための基本ツールが、RMS(楽天の店舗運営システム)に標準搭載されているアクセス分析機能「R-Karte(アールカルテ)」です。R-Karteを使えば、店舗のアクセス人数・転換率・客単価から、流入経路や検索キーワード、ページごとの閲覧状況まで無料で把握できます。本記事では、R-Karteの基本、見るべき指標、分析メニューの見方、売上改善への活かし方までをわかりやすく解説します。

R-Karte(アールカルテ)とは?楽天市場のアクセス分析ツールの基本

R-Karte(アールカルテ)とは?楽天市場のアクセス分析ツールの基本

R-Karteとは、楽天市場の出店者が利用できる店舗カルテ(アクセス分析)機能の通称で、RMSの「データ分析」メニューから利用できます。医師が患者のカルテを見て診断するように、店舗の状態をデータで「診断」できることからこの名前が付けられています。楽天市場の出店プランに含まれる標準機能のため、追加費用なしで全店舗が利用可能です。

R-Karteで確認できる主なデータは次の通りです。

  • アクセス人数・アクセス数:店舗や商品ページに何人が訪れたか
  • 転換率(CVR):訪問者のうち何%が購入に至ったか
  • 客単価:1回の注文あたりの平均購入金額
  • 流入経路:楽天サーチ・広告・メルマガ・お気に入りなど、どこから訪問者が来たか
  • 検索キーワード:楽天サーチでどんなキーワードから流入したか
  • ページ別アクセス:どの商品ページがよく見られているか

ECサイト運営では「計測できないものは改善できない」が鉄則です。経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、2024年の国内BtoC-EC市場規模は26.1兆円(前年比5.1%増)、物販系分野だけで15兆2,194億円と拡大が続いており、楽天市場内の競争も年々激しくなっています。感覚ではなくデータで自店舗の課題を特定できるかどうかが、成長店舗と停滞店舗の分かれ目になります。

「Google Analyticsのような外部ツールとは何が違うのか」という疑問を持つ方もいるかもしれません。楽天市場は店舗ページに外部の計測タグを自由に設置できないため、楽天市場内の行動データを正確に把握できるのは楽天公式のR-Karteだけです。楽天サーチでの検索キーワードやランキング経由の流入、お気に入り登録数といった「楽天市場ならでは」のデータが取得できる点も、外部ツールにはない強みです。RMSにログインすれば追加設定なしですぐに確認できるため、出店したばかりの店舗でもその日から活用を始められます。

売上の方程式とR-Karteで見るべき3つの重要指標

売上の方程式とR-Karteで見るべき3つの重要指標

楽天市場の売上は、次の方程式で表されます。

売上 = アクセス人数 × 転換率(CVR) × 客単価

R-Karteの数字を見る目的は、この3要素のうち「どこがボトルネックか」を特定することです。3つの指標はそれぞれ課題と打ち手が異なります。

  • アクセス人数が少ない場合:そもそも店舗への入口が弱い状態です。楽天SEO(検索対策)、RPP広告などの広告出稿、イベント時の露出強化といった「集客施策」が優先課題になります。
  • 転換率が低い場合:訪問者は来ているのに買われていない状態です。商品画像や説明文の改善、レビュー対策、送料・ポイント施策の見直し、カゴ落ち対策などの「ページ・オファー改善」が必要です。参考として、Baymard Instituteの調査(49の調査の集計値)では、ECサイトのカート放棄率は平均70.19%に上るとされており、購入直前の離脱を減らす余地は多くの店舗に存在します。
  • 客単価が低い場合:まとめ買いや上位商品の提案ができていない状態です。セット販売、アップセル・クロスセル、送料無料ラインを意識した価格設計などが有効です。

まず自店舗の3指標を月次で記録し、前月比・前年同月比で推移を追うことから始めましょう。同じ売上減でも「アクセス減が原因」か「転換率低下が原因」かで、打つべき施策はまったく異なります。

具体例で考えてみましょう。月商100万円の店舗が売上を150万円にしたい場合、アクセス人数を1.5倍にするには広告費の大幅な増額が必要になりがちです。しかし「アクセス1万人×転換率2%×客単価5,000円=100万円」の店舗なら、転換率を2%→2.6%に、客単価を5,000円→5,800円に改善するだけで、アクセスを増やさずに月商150万円に到達できます。R-Karteで現状の数値を把握していれば、このように「どの指標を・どこまで・どの施策で」動かすかという逆算型の売上計画が立てられるようになります。

R-Karteの主な分析メニューと見方

R-Karteの主な分析メニューと見方

R-Karteには複数の分析メニューがあり、それぞれ確認できる内容と活用場面が異なります。代表的なメニューを紹介します。

  • 店舗カルテ:店舗全体の売上・アクセス人数・転換率・客単価の推移を俯瞰できる基本画面。まずはここで全体傾向をつかみます。
  • 商品カルテ:商品ごとのアクセス・売上・転換率を確認できます。「アクセスは多いのに売れない商品」はページ改善候補、「転換率は高いのにアクセスが少ない商品」は広告投下候補、というように商品ごとの打ち手を判断できます。
  • 流入分析:楽天サーチ・ランキング・広告・メルマガ・お気に入りなど、流入元別のアクセスを確認できます。特定の流入元に依存しすぎていないかのリスク把握にも有効です。
  • 検索キーワード分析:楽天サーチからの流入キーワードを確認できます。想定外のキーワードで流入している場合は、商品名や商品説明への反映で楽天SEOを強化できます。
  • 参照元URL・デバイス別分析:スマホ・PCの比率や参照元を確認できます。楽天市場は現在スマホ経由の購入が主流のため、スマホページの作り込みの優先度判断に役立ちます。

分析の際は「期間比較」が基本です。イベント(お買い物マラソン・スーパーSALE)の有無で数字は大きく変動するため、前週比ではなく、前月同期間や前年同月と比較すると実態をつかみやすくなります。

また、指標を組み合わせて見ることで課題の解像度が上がります。例えば「検索キーワード分析で特定キーワードの流入が多い」×「そのキーワードで流入するページの転換率が低い」場合、検索意図とページ内容がずれている可能性が高く、商品名やファーストビュー画像の見直しが有効です。「お気に入り登録は多いのに購入が少ない」商品は、価格やポイント・クーポンのオファーが弱く「買う理由」を待たれている状態と読み取れるため、イベント時の値引きやポイント変倍の対象にすると効果的です。数字を単体で見るのではなく、掛け合わせて「顧客の行動ストーリー」を想像することが分析のコツです。

アクセス分析を売上改善につなげる活用法とまとめ

アクセス分析を売上改善につなげる活用法

R-Karteのデータは「見て終わり」では意味がありません。売上改善につなげる実践的な活用ステップを紹介します。

  1. 週次・月次でダッシュボード化する:売上・アクセス・転換率・客単価をスプレッドシート等に記録し、定点観測する習慣を作る
  2. ボトルネックを1つに絞る:3指標のうち最も課題の大きい1つに集中して施策を打つ(同時に複数変えると効果検証ができないため)
  3. 仮説→施策→検証を繰り返す:例えば「転換率が低いのはレビューが少ないから」と仮説を立て、レビュー施策実施後の転換率変化をR-Karteで確認する
  4. イベント前後で比較する:マラソンやスーパーSALEの前後でアクセスと転換率がどう動いたかを分析し、次回イベントの準備(在庫・クーポン・広告)に反映する
  5. 商品カルテで「育てる商品」を決める:転換率の高い商品に広告とページ改善のリソースを集中し、店舗の看板商品を育てる

よくある失敗は、「数字は毎日見ているが、施策につながっていない」というパターンです。原因の多くは、見る指標が多すぎて優先順位がつけられないことにあります。最初は「アクセス人数・転換率・客単価」の3つだけに絞り、月に1回、30分でも「今月最も悪化した指標はどれか」「来月何を1つ変えるか」を決める運用にすると、無理なく続けられます。また、広告経由のアクセスは転換率が自然流入と異なるため、広告出稿を増やした月に店舗全体の転換率が下がるのは必ずしも悪化ではありません。流入元別に分けて評価する視点も持っておきましょう。

まとめると、R-Karteは楽天市場の全店舗が無料で使える、データドリブン運営の出発点です。売上の方程式「アクセス人数×転換率×客単価」に沿ってボトルネックを特定し、施策と検証を繰り返すことで、感覚頼みの運営から脱却できます。国内EC市場が26.1兆円規模に拡大し競争が激化するなかで、アクセス分析の巧拙は店舗の成長スピードを大きく左右します。特にお買い物マラソンやスーパーSALEといったイベントで売上が大きく動く楽天市場では、「イベントで何がどれだけ伸びたか」をR-Karteで振り返り、次のイベントの計画に反映するサイクルを回せる店舗ほど、年間を通じた成長カーブが安定します。まずは今日、RMSにログインして自店舗の直近3か月のアクセス人数・転換率・客単価を確認するところから始めてみてください。

Semuis株式会社では、楽天市場をはじめとしたECモールのデータ分析・改善施策の立案・運営代行を支援しています。「R-Karteの数字をどう改善につなげればいいかわからない」「分析に割く時間がない」という店舗様は、ぜひお気軽にご相談ください。

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