R-Backofficeとは?楽天市場の受注管理機能の使い方と効率化ノウハウを解説
2026.08.19
- 楽天市場
楽天市場に出店すると、毎日の注文確認・発送処理・キャンセル対応といった受注業務が必ず発生します。この受注業務の中心となるのが、店舗運営システムRMSに含まれる受注管理機能「R-Backoffice」です。本記事では、R-Backofficeの基本から主要機能、受注処理の流れ、業務を効率化する実践ノウハウまでを解説します。
R-Backofficeとは?楽天市場の受注管理機能の基本

R-Backoffice(アールバックオフィス)とは、楽天市場の店舗運営システムRMSに含まれる受注管理機能です。注文の確認から発送・配送管理、決済までの受注業務全体を一元的に管理でき、楽天市場の全出店店舗が日常的に利用する標準機能に位置づけられます。
受注管理は売上に直結しない「守り」の業務と思われがちですが、処理の速さと正確さは顧客満足度・レビュー評価に直結します。経済産業省が2025年8月に公表した「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によると、2024年の国内BtoC-EC市場規模は26.1兆円(前年比5.1%増)、物販系のEC化率は9.8%と拡大が続いています。市場の成長とともに1店舗あたりの注文件数も増える傾向にあり、受注業務をいかに効率よく正確に回すかが、店舗運営の競争力を左右するようになっています。
なお、R-Backofficeの画面構成やメニュー名称はアップデートで変わることがあります。細かな仕様は必ずRMSの管理画面と公式ヘルプで最新情報を確認してください。
R-Backofficeの主要機能

R-Backofficeには、受注業務を支える機能がまとまっています。代表的なものは次のとおりです。
①注文一覧とステータス管理:注文は「処理中」「処理済み」「キャンセル」に大きく分類され、処理中の注文はさらに「注文確認待ち」「楽天処理中」「発送待ち」「変更確定待ち」などの作業ステータスで整理されます。ステータスごとに注文を絞り込めるため、「今日発送すべき注文」だけを抽出して作業する、といった使い方ができます。
②検索・絞り込み:注文番号・購入者名・注文日・配送方法などの条件で注文を検索できます。問い合わせ対応時に該当注文をすばやく特定できることは、カスタマーサポートの品質にも直結します。
③メール一括送信:注文確認メールや発送通知メールを、複数の注文に対してまとめて送信できます。テンプレートを整備しておけば、定型連絡にかかる時間を大幅に削減できます。
④帳票作成:納品書や請求書などの帳票を出力できます。
⑤決済・物流サービスとの連携:楽天ペイ(楽天市場決済)による決済情報の管理や、配送サービスとの連携により、受注から出荷までの流れをスムーズにつなげられます。売上金の精算確認については楽天BillPayとあわせて運用するのが基本です。
受注処理の基本フロー5ステップ

R-Backofficeでの受注処理は、おおむね次の5ステップで進みます。
ステップ1:新規注文の確認。注文が入ると「注文確認待ち」などのステータスに入ります。まずは当日処理すべき注文の件数と内容を把握します。
ステップ2:注文内容と決済状況のチェック。注文商品・数量・配送先・決済状況を確認します。不正注文が疑われるケースや、住所不備・長期不在などのリスクがある注文はこの段階で洗い出します。
ステップ3:発送準備。在庫を引き当てて出荷指示を行い、発送日と配送伝票番号をR-Backofficeに入力します。伝票番号の入力は購入者の配送状況確認に使われるため、正確さが重要です。
ステップ4:発送通知。発送完了後、発送通知メールを送信します。発送連絡が早い店舗は購入者の安心感につながり、レビュー評価にも好影響があります。
ステップ5:ステータスの完了処理。処理が終わった注文を「処理済み」へ移し、翌日の処理対象と混ざらないようにします。日次で「処理中の注文をゼロにしてから業務を終える」運用を徹底すると、対応漏れを防げます。
受注業務を効率化する実践ノウハウ

同じR-Backofficeを使っていても、運用の工夫次第で受注処理にかかる時間は大きく変わります。実務で効果の大きいノウハウを紹介します。
①ステータス別の一括処理を徹底する:注文を1件ずつ処理するのではなく、「確認→発送準備→通知」の各工程を注文のかたまり単位でまとめて処理すると、画面遷移や確認の手戻りが減ります。メールの一括送信機能もセットで使いましょう。
②メールテンプレートを整備する:注文確認・発送通知・遅延案内・キャンセル案内など、発生頻度の高い連絡はテンプレート化しておきます。繁忙期に文面を考える時間をなくすことが目的です。
③自動化できる設定を確認する:注文確認や定型メール送信などは、条件を満たせば自動処理に任せられる場合があります。利用できる自動化の範囲は店舗の設定や時期により異なるため、RMS管理画面・公式ヘルプで最新の設定項目を確認し、手作業を減らせるところから順に自動化していきます。
④外部の受注管理システム(OMS)との連携を検討する:楽天市場のほかにAmazonやYahoo!ショッピングなど複数モールを運営している場合は、一元管理システムを導入してR-Backofficeの受注データを取り込み、全モールの受注処理をまとめて行う方法が有効です。モールごとに管理画面を行き来する時間を削減できます。
⑤日次チェックリストを作る:「新規注文確認」「発送待ち処理」「伝票番号入力」「発送通知送信」「キャンセル・問い合わせ対応」といった項目を時刻の目安つきでチェックリスト化し、担当者が変わっても同じ品質で回る状態をつくります。
運用の注意点とよくあるつまずき

最後に、R-Backoffice運用でつまずきやすいポイントを押さえておきましょう。
①キャンセル・注文変更対応をルール化する:キャンセルや配送先変更は、処理のタイミングによって対応方法が変わります。「発送前」「発送後」それぞれの対応手順を社内ルールとして文書化しておくと、判断のばらつきやトラブルを防げます。
②セール時の処理遅延に備える:楽天スーパーSALEやお買い物マラソンの期間中は注文が急増します。通常時の処理能力を基準にしていると発送遅延が発生し、レビュー低下やクレームにつながります。イベント前に人員シフト・出荷キャパシティ・テンプレートを見直しておくことが重要です。
③ステータスの放置をなくす:「変更確定待ち」など件数の少ないステータスは見落とされがちです。日次チェックリストに全ステータスの確認を組み込みましょう。
④仕様変更を追いかける:楽天市場の管理機能は継続的にアップデートされます。運用ルールが古い仕様のままになっていないか、定期的に公式のお知らせを確認してください。
R-Backofficeは楽天市場運営の土台となる機能です。受注業務を効率化できれば、その分の時間を商品ページ改善や販促などの「攻め」の施策に回せます。Semuis株式会社では、楽天市場をはじめとするECモールの運営支援を行っています。受注業務の体制づくりや店舗運営の改善にお悩みの方は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

Semuis株式会社 代表取締役。BtoBマーケティング・セールス支援、ECコンサルティング、BPO、リスキリング事業を展開。まだ世に広まっていない優良企業の発掘と、挑戦欲の高い個人の成長に貢献することにコミット。趣味はブラジル音楽と筋トレ、読書など。note→ https://note.com/yamakami_semuis
