NotebookLM活用|中小企業経営者がすぐ使える5つの実践法
2026.06.01
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「AIを導入したいけれど、何から始めればいいかわからない」
「高額なシステムを入れるほどでもないが、人手不足と業務の非効率はどうにかしたい」
中小企業を経営していると、こうした悩みを抱えることは珍しくありません。
中小企業のAI活用が注目される中、手軽に始められるツールとして選ばれているのがGoogleの「NotebookLM」です。
難しい設定は一切不要で、社内の資料をそのまま読み込むだけで使えます。
本記事では、中小企業の経営者向けにすぐ試せる5つの活用法を、具体的な手順とともに解説します。
NotebookLMが中小企業に選ばれる3つの理由

(出典:AdobeStock_141152785.jpg)
NotebookLMをひとことで言えば、「根拠のある回答だけを返す、信頼できるAIアシスタント」です。
費用の心配なく今日から使い始められるうえ、 回答は自社資料のみに基づくため、経営判断の場でも安心して活用できます。
初期コストゼロ・設定不要・誤情報が出にくいという3つの強みが、リソースの限られた中小企業のニーズに合致しています。
無料で始められる、初期コストゼロのAIツール
NotebookLMは、Googleアカウントさえあれば今すぐ無料で使い始められます。
業務に活用できる主要機能はすべて無料プランに含まれており、高額なシステム導入費や月額料金は一切かかりません。
「AIを試してみたいが、費用をかけて失敗するリスクは取りたくない」という経営者にとって、おすすめできるツールです。
従来、業務効率化のためにシステムを導入するには、初期費用が数十万円〜数百万円かかるケースも多くありました。
NotebookLMはそのコストを限りなくゼロに近づけながら、情報整理・検索・分析を自動化できる点が大きなメリットです。
設定不要、社内資料を入れるだけですぐ使える
NotebookLMは、難しいITの設定や専門知識が一切不要です。
IT担当者がいない中小企業でも、今日から導入できます。
使い方は次の3ステップです。
1. GoogleアカウントでNotebookLMにログインする
2. PDF・Word・テキストなどの社内資料をアップロードする
3. チャット欄に質問を入力するだけで、AIが回答する
操作はチャット形式で行います。
「この資料のポイントを教えて」「〇〇の課題に関係する情報を探して」と話しかけるように入力するだけでOKです。
専門的なプログラミング知識や複雑な初期設定は一切必要ありません。
社内資料だけを参照するため、誤情報が出にくい
ChatGPTなど一般的なAIは、インターネット全体の情報をもとに回答します。
そのため、事実と異なる情報(ハルシネーション)が混じるリスクがあります。
NotebookLMは、これとはまったく異なるアプローチです。
回答の根拠は「自分がアップロードした資料だけ」に限定されます。
すべての回答に引用元が表示されるため、「どの資料の何ページに書いてあるか」を即座に確認できます。
業務で正確な情報をもとに判断する必要がある経営者にとって、この「根拠の透明性」は特に重要な強みです。
中小企業がNotebookLMで解決した5つの経営課題

この章では、具体的な数字と事例をもとに、NotebookLMが実際にどのような経営課題を解決できるかを紹介します。
1日1時間以上消える『資料探し』を大幅に削減する
「あの資料、どのフォルダに入れたっけ?」
この一言が、日々の業務の中で何度繰り返されているでしょうか。
ある調査によると、会社員の1日あたりの「調べもの時間」は平均1.6時間にのぼります。
「知りたい情報が一箇所にまとまっていない」ことが原因と答えた割合は56.4%にのぼります(※1)。
社員数が少ない中小企業ほど、この問題は深刻です。
NotebookLMは、複数のファイルを一括でアップロードできます。
営業資料・マニュアル・議事録・業界レポートなど、バラバラに管理されていたファイルを1つのノートブックにまとめられます。
「〇〇に関する情報を教えて」と質問するだけで、複数のファイルを横断して関連情報を探せるのが大きな特徴です。
フォルダを開いて1つひとつ探す作業が不要になり、情報収集のスピードが大幅に改善されます。
年320時間かかっていた議事録作業を効率化する
議事録の作成に、どれだけの時間を費やしているか把握できていますか?
ある調査では、議事録関連の業務に費やす時間は週平均6.13時間、年換算で約320時間にのぼることが明らかになっています。
また、従業員の67.2%が議事録作成に負担を感じています。
AI支援ツールの導入意欲は72.6% に達するものの、実際の導入率はわずか1.4%にとどまっているのが現状です(※2)。
NotebookLMを活用することで、この負担を大きく減らすことができます。
議事録作成の負担をAIが自動化する
会議の文字起こしテキストをNotebookLMにアップロードします。
「この会議で出た課題を教えて」と質問するだけで、AIが議論の中から問題点を整理して提示します。
「前回と今回の議事録を比べて、繰り返し出ている問題はあるか」という複数回にまたがる分析も可能です。
過去の議事録を蓄積しておくことで、課題の変化や未解決事項の追跡が容易になります。
会議後のタスクを自動でリスト化する
「今日決まったアクションアイテムを一覧にして」と質問するだけで、担当者・期日・タスク内容を整理したリストを出力できます。
参加者それぞれが「自分は何をすればいいか」を迷わず確認できるため、会議後 のタスク抜け漏れが大幅に減ります。
定例会議のたびに同じ操作を繰り返すだけで、議事録管理の負担を継続的に削減できるでしょう。
初対面の経営者との商談前に、NotebookLMで仮説と質問を準備する
商談の準備をしっかり行った場合の成功率は61.4%、準備なしの場合は28.8%という調査結果があります。
準備の有無だけで成功率が2.1倍変わるという結果です。
しかし、「毎回準備できている」と答えた営業担当者はわずか33.0%にとどまっています。
準備できない最大の理由は、「時間が足りない」という点です(約半数が回答)(※3) 。
NotebookLMは、この「準備時間の不足」を解決します。
相手の記事を読み込み、課題を仮説立てする
初めて会う経営者とのミーティング前に、その方のWeb記事・YouTube動画・SNS投稿のURLを用意します。
そのURLをNotebookLMにソースとして読み込ませるのです。
「この方の最近の関心事と課題は何か」と質問するだけで、AIが相手の発言傾向や課題を整理して提示します。
得た情報から刺さる質問を準備する
アップロードした情報をもとに、「この方に聞くべき質問を5つ提案して」と入力するだけです。
相手の状況に直結した質問リストを生成できます。
場当たり的な質問ではなく、相手の実状を踏まえた質問ができるため、商談の質が上がります。
営業トップの商談ノウハウをチームで共有する
日本企業の営業成約率の平均は30%前後とされています。
成績のよい営業担当者との差は「センス」や「経験」だけでなく、情報の活用度合いに起因していることが多いとされています(※4)。
NotebookLMは、属人化しがちな営業ノウハウを組織の財産に変えます。
商談記録を分析し、成約パターンを抽出する
トップ営業担当者の商談録・提案書・成功事例をNotebookLMに蓄積することで、そのノウハウをチーム共有の財産にできます。
「この担当者が成約した案件に共通する特徴は何か」と質問するだけで、成功パターンをAIが言語化します。
勝ちパターンをチーム全体で共有する
成約した商談と失注した商談の記録をまとめてNotebookLMに読み込ませます。
「成約した案件と失注した案件の違いは何か」と質問することで傾向を分析できます。
ヒアリング内容・提案のタイミング・使ったフレーズなど、言語化されていなかった「勝ちパターン」が浮かび上がるでしょう。
特定の人に依存していた営業力を、組織全体の力へと転換できます。
中小企業の46%が手つかずの市場調査を解決する
ある調査では、中小企業の46.0%が日常業務でデジタルツールをほとんど使わないと回答しています (※5)。
口頭・メール・紙で業務を行っているという内容です。
市場調査や競合分析は「やりたいけれど、担当者を置く余裕がない」という中小企業が多いのが実情です。
収集した業界レポートや競合他社の資料をNotebookLMに一括アップロードします。
あとは「自社と競合他社の強みの違いを教えて」と質問するだけで、横断的な分析結果を得られます。
分析の専門知識がなくても、質問の角度を変えながら繰り返し使うことで、戦略立案に活用できるレベルの情報が得られるでしょう。
NotebookLMの画面構成と3つの機能の使い方

「ソース」「チャット」「Studio」の3つの主要機能を理解すると、NotebookLMの活用の幅が大きく広がります。
ソース|資料をアップロードして情報の土台をつくる
「ソース」とは、NotebookLMに読み込ませる資料・データのことです。
アップロードできる形式は多岐にわたります。
PDF・Word・テキストファイル(TXT・Markdown)
Google Docs・Google Slides
YouTubeのURL・WebサイトのURL
画像ファイル(JPEG・PNG)
アップロードされた資料だけを参照して回答が生成されます。
目的に合わせた資料を厳選して入れることが回答精度向上のコツです。
1つのノートブックに最大50ソースを追加でき、まとめて横断検索・比較が可能です。
チャット|資料をもとにAIと対話して情報を引き出す
チャット欄にテキストで質問を入力すると、ソースの内容をもとにAIが回答を生成します。
回答には「どの資料の何ページから引用したか」の出典が表示されるため、信頼性を確認しやすいのが特徴です。
指示の仕方次第で出力形式を自由に変えられます。
- 「要約して」→ 要点だけを箇条書きで表示
- 「比較して」→ 複数資料の違いを表形式で整理
- 「箇条書きにして」→ 読みやすい一覧形式で出力
プロンプト(質問文)に「誰が・何を・どのような形式で知りたいか」を具体的に入力するほど、回答の質が上がります。
Studio|資料を「目的の形」へ一瞬で作り変える
Studioには、取り込んだ資料を単に要約するだけでなく、「今、自分が必要な形式」へ一瞬で再構築できる機能があります。
右側のStudioパネルには、用途に合わせた多彩なメニューが用意されています。
これらを「目的別」に使い分けることで、情報収集の効率は劇的に変わります。
「移動中や作業中」にインプットしたい時(音声系)
画面を見る時間がない時は、耳を活用しましょう。
- 音声解説:資料を対話形式やレクチャー形式の音声に変換します。
2025年4月の日本語対応により、通勤中や家事中の「ながら学習」が捗ります。
「全体像をパッと視覚的に」把握したい時(ビジュアル系)
長文を読む前に構造を掴みたい、あるいは他者に共有したい時に最適です。
- 動画解説: 視覚的な補助と音声を組み合わせたダイジェスト。
- インフォグラフ / スライド資料:複雑な情報を1枚の図解やプレゼン形式に構造化。
- マインドマップ:情報同士の「つながり」を可視化し、思考の整理を助けます。
「論理的に分析・整理」したい時(テキスト・データ系)
情報を「資料」としてまとめ直したい時に活用します。
- レポート:ソースに基づいた包括的なまとめを作成。
- Data Table:散らばった数値を比較しやすい表形式に整理。
「知識を定着」させたい時(学習系)
読んだだけで終わらせず、自分の血肉にするための機能です。
- クイズ / フラッシュカード:内容をどれだけ理解できているか、セルフチェックが可能なため、試験対策や新しい分野の勉強に役立ちます。
NotebookLMを正しく使うための3つの注意点

運用前に必ず把握しておくべき3つの注意点を解説します。
機密情報・社外秘データのアップロードに注意
便利だからといって、すべての資料をアップロードするのは危険です。
以下の情報は原則としてアップロードしないことを推奨します。
- 契約書・取引先との秘密保持情報
- 顧客の個人情報(氏名・住所・電話番号など)
- 未発表の製品情報・開発計画
- 財務情報・決算書
万が一の情報漏洩リスクを考慮し、機密度の高い資料は別途管理することが重要です。
社内で「アップロードしてよい資料の基準」をあらかじめ決めておくことで、ルールに基づいた安全な運用が可能になります。
※個人情報のアップロードは個人情報保護法に基づいて判断してください。詳細は専門家(弁護士等)へのご確認を推奨します。
AIは「補助」ツール、最終判断は人間が行う
NotebookLMはアップロードした資料の中からしか回答を生成しません。
「情報整理・下調べの補助ツール」として位置づけることが重要です。
特に以下の判断は、NotebookLMだけに頼らず必ず専門家の確認を挟んでください。
- 契約・法律に関わる判断
- 財務・税務・会計に関わる判断
- 労務・人事に関わる判断
AIが整理した情報を参考にしながら、最終的な意思決定は必ず人間が行ってください。
無料プランの制限を把握してから運用設計する
無料プランにはノートブック数・ソース数に上限があります。
事前に把握せずに運用を始めると、途中で使えなくなる可能性があるため注意が必要です。
全社導入の前に、まず1〜2名で試験運用し、コスト対効果を検証することをおすすめします。
有料プラン(NotebookLM Plus)ではノートブック数・ソース数の上限が拡大され、チーム向けの管理機能も利用可能です。
無料プランで使い勝手を確認してから、必要に応じてアップグレードを検討してください。
※プランの詳細・料金は変更される場合があります。最新情報はNotebookLM公式サイトをご確認ください。
まとめ

(出典:https://pixabay.com/photos/shaking-hands-handshake-skyline-3213665/)
本記事では、NotebookLMを活用するメリットと具体的な方法を解説しました。
NotebookLMが中小企業に向いている3つの理由は、以下の通りです。
- 無料・設定不要で今日から始められる
- 社内資料だけを参照するため誤情報が出にくい
- 議事録・資料探し・営業準備など幅広い業務に使える
「どのAIを使えばいいかわからない」と迷っているなら、まずはNotebookLMから試してみてください。
Googleアカウントがあれば、今日から無料で始められます。
AIを業務に取り入れる最初の一歩として、NotebookLMは中小企業の経営者に最もおすすめできるツールの1つです。
NotebookLMの活用について相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。
https://semuis.jp/contact/
※1 出典:PRTimes「社内業務における調べもの実態調査」
※2 出典:DXMagazine「議事録作成に関する実態調査」
※3 出典:SalesZine「営業の商談準備に関する調査」2021年
※4 出典:Creative Drive「営業成約率の平均値」
※5 出典:株式会社kubell「中小企業のデジタル化に関する調査」

Semuis株式会社 代表取締役CEO。2009年新卒でインナーブラディング支援会社に入社。以後、BtoBとBtoCスタートアップ〜上場企業まで50社以上のマーケティング、セールス支援に関わる。2020年、自分の人生は残り1万日しかないと悟り、2023年にSemuis株式会社設立。まだ世に広まっていない優良企業の発掘・発展と、挑戦欲の高い個人の成長に貢献することにコミット。趣味はブラジル音楽と筋トレ。
