お電話でのお問い合わせ(平日8:00〜19:00)

TEL 050-5472-3677

カゴ落ちとは?平均発生率は約7割!原因と今日からできる7つの対策を解説

2026.07.11

  • Webマーケティング

「アクセスはあるのに売上につながらない」――その原因の多くはカゴ落ちにあります。カゴ落ちとは、ユーザーが商品をカートに入れたにもかかわらず、購入を完了せずにサイトを離脱してしまうことを指すEC用語です。実は世界的な調査で、カートに入った商品の約7割は購入されずに放棄されていることがわかっています。本記事では、EC支援を行うSemuis株式会社が、カゴ落ちの基本、発生原因の統計データ、そして今日から実践できる7つの対策までをわかりやすく解説します。

カゴ落ちとは?意味と平均発生率

カゴ落ちの定義と平均発生率

カゴ落ち(カート放棄、英語では Cart Abandonment)とは、ECサイトで商品を買い物カゴ(カート)に入れたユーザーが、決済を完了せずに離脱することです。カゴ落ちの度合いは「カゴ落ち率(カート放棄率)」で測定され、次の式で計算されます。

カゴ落ち率 = 1 −(購入完了数 ÷ カート投入数)× 100(%)

ECサイトのUX研究で世界的に知られるBaymard Institute(バイマード研究所)が多数の調査を集計したデータによると、世界のECサイトの平均カゴ落ち率は約70%に達します。つまり、カートに入れられた商品10点のうち7点は購入されていない計算です。日本国内のECサイトでも概ね60〜75%程度と報告されることが多く、決して海外だけの現象ではありません。

ここで重要なのは、カゴ落ちしたユーザーは「買う気が一度は起きた見込み客」だという点です。新規集客に広告費をかけるよりも、カゴ落ち対策でこの層を取りこぼさないほうが、はるかに費用対効果が高いケースが多いのです。仮に月商300万円のサイトでカゴ落ち率を70%から60%に改善できれば、単純計算で月100万円規模の売上上乗せが期待できます。

なお、カゴ落ち率と混同されやすい指標に「離脱率」「直帰率」がありますが、これらはサイト全体やページ単位の指標であるのに対し、カゴ落ち率は「カート投入以降」に限定した指標です。カート投入というアクションを起こしたユーザーは購買意欲が明確に高いため、同じ1%の改善でも売上インパクトが大きく、CVR(転換率)改善の中でも優先度の高い領域とされています。まずは自社サイトのカゴ落ち率を計測し、平均値(約70%)と比較して現在地を把握することが第一歩です。

カゴ落ちはなぜ起こる?統計データで見る主な原因

カゴ落ちの原因ランキング

Baymard Instituteの調査では、購入を途中でやめた理由として次のような項目が上位に挙げられています。

最も多いのが「送料・手数料などの追加コストが高かった」で、回答者の約半数がこれを理由に挙げています。商品ページでは魅力的な価格に見えても、決済直前に送料が上乗せされると、ユーザーは「想定より高い」と感じて離脱します。

次いで多いのが「アカウント作成を強制された」(約4分の1)、「決済までのプロセスが長い・複雑」「合計金額が事前にわからなかった」「サイトの動作が遅い・エラーが出た」「クレジットカード情報を入力するのが不安だった」「希望する決済手段がなかった」といった理由が続きます。

これらに共通するのは、いずれも「商品の魅力」ではなく「購入体験(チェックアウトUX)の問題」だという点です。つまりカゴ落ちの多くは、商品力を変えなくても、サイト側の改善だけで防げる可能性があるのです。なお、そもそもECでは「比較検討のためにとりあえずカートに入れる」行動も一定数存在するため、カゴ落ち率をゼロにすることはできません。目標は「防げるカゴ落ちを確実に防ぐ」ことです。また、デバイス別ではスマートフォンのカゴ落ち率がPCより高い傾向が各種調査で一貫して示されています。画面が小さく入力負荷が高いことが要因であり、スマホ経由の売上が過半を占める現在のECでは、スマホのチェックアウト体験を基準に改善を設計することが実質的な最優先課題となります。

今日からできるカゴ落ち対策7選

カゴ落ち対策7選

原因の統計を踏まえると、対策の優先順位は自然と決まります。Semuis株式会社が支援現場で効果を確認している7つの対策をご紹介します。

1. 送料・合計金額を早い段階で明示する。商品ページやカート画面で送料込みの総額を表示し、「あと○円で送料無料」の表示を加えることで、決済直前の心理的ショックを防ぎ、客単価向上も狙えます。

2. ゲスト購入(会員登録なし購入)を用意する。アカウント作成の強制は最大級の離脱要因です。ゲスト購入を許可し、購入完了後に「今の情報で会員登録できます」と案内する順序に変えましょう。

3. 入力フォームを最適化する(EFO)。入力項目の削減、住所自動入力、リアルタイムのエラー表示など、フォーム改善は離脱率低下に直結します。入力項目を減らすだけでCVRが改善した事例は国内外で多数報告されています。

4. 決済手段を拡充する。クレジットカードに加え、ID決済(Amazon Pay、楽天ペイ、PayPayなど)、コンビニ払い、後払いを用意することで、「使いたい決済がない」離脱を防ぎます。ID決済は住所・カード入力自体を省略できるため、フォーム改善としても有効です。

5. カゴ落ちメール(リマインドメール)を送る。カートに商品を残したユーザーへ1時間後・24時間後などに自動送信するメールは、開封率・回収率が通常メルマガより大幅に高いことが各社ツールの実績で示されており、カゴ落ち対策の中でも即効性の高い施策です。

6. サイト表示速度を改善する。ページ表示が遅いほど離脱率が上がることはGoogleの調査でも繰り返し示されています。画像圧縮や不要スクリプトの削減など、基本的な高速化から着手しましょう。

7. セキュリティと信頼の可視化。SSL表示、セキュリティバッジ、返品保証、レビューの掲載は、「このサイトで買って大丈夫か」という不安による離脱を減らします。

7つすべてを一度に実装する必要はありません。優先順位の考え方はシンプルで、「原因統計の上位×自社サイトで未対応」のものから着手します。多くのサイトでまず効果が出やすいのは、(1)送料・総額の早期明示、(2)ゲスト購入、(5)カゴ落ちメールの3つです。特にカゴ落ちメールは、既存のMA・メール配信ツールで比較的短期間に導入でき、実装した瞬間から離脱売上の回収が始まるため、最初の一手として最適です。スマートフォン経由の購入が主流となった現在は、スマホ実機での購入テスト(タップのしやすさ、入力のしにくさの確認)も忘れずに行いましょう。

実証事例:カゴ落ち対策でCVRはどこまで変わるか

カゴ落ち対策の実証事例

対策の効果を示す実例をご紹介します。Baymard Instituteは、平均的な大規模ECサイトでもチェックアウトUXの改善余地が大きく、チェックアウト改善だけでCVR(転換率)を大幅に高められると指摘しています。同研究所の試算では、米国・EUのEC全体でチェックアウト改善により回収可能な売上は年間2,600億ドル規模に上るとされています。

国内でも、カゴ落ちメールツール各社が「導入により離脱売上の数%〜十数%を回収できた」という実績を公表しており、Semuis株式会社の支援先でも成果が出ています。たとえばアパレル系ECサイトでは、ゲスト購入の導入・ID決済の追加・カゴ落ちメールの3施策を3カ月で実装した結果、カゴ落ち率が約12ポイント改善し、広告費を増やさずに月間売上が約15%増加しました。また、健康食品ECの支援先では、決済直前の送料表示が原因と特定し、「○円以上送料無料」の閾値設定とカート画面への残額表示を導入したところ、カゴ落ち率の改善と同時に平均客単価も1割近く上昇しました。カゴ落ち対策は「離脱を防ぐ守りの施策」であると同時に、まとめ買いを促す「攻めの施策」にもなり得るのです。

ポイントは、施策を「一度にすべて」ではなく、計測→仮説→改善の順で実行することです。まずGoogleアナリティクスなどでカート投入から購入完了までのファネルを可視化し、どのステップで最も離脱しているかを特定してから、該当する対策に着手する。この手順を踏むことで、限られたリソースでも最大の効果が得られます。効果測定の際は、施策実施前後で「カゴ落ち率」「決済ステップごとの離脱率」「カゴ落ちメール経由の回収売上」の3指標を最低4週間は追跡し、セール期間などの特殊要因を除いて比較することが重要です。1つの施策ごとに数字で効果を確認する習慣をつければ、社内での投資判断もスムーズになり、改善サイクルが定着します。

まとめ:カゴ落ち対策は「最も費用対効果の高い売上改善」

まとめとお問い合わせ

カゴ落ちとは、カート投入後に購入されず離脱されることを指し、平均発生率は約70%に達します。主な原因は送料の不透明さ、会員登録の強制、複雑な決済プロセスといった「購入体験の問題」であり、総額の早期明示、ゲスト購入、EFO、決済拡充、カゴ落ちメールなどの対策で改善が可能です。新規集客より先に、まず「すでに買う気になった顧客」を取りこぼさない仕組みを整えることが、最も費用対効果の高い売上改善策といえます。

Semuis株式会社では、ECサイトのファネル分析によるカゴ落ち原因の特定から、改善施策の実装、効果検証までワンストップでご支援しています。「自社サイトのカゴ落ち率がどの程度か知りたい」「何から着手すべきか診断してほしい」という方は、お気軽にお問い合わせください。初回のご相談では、現状のカゴ落ち率の計測方法から、貴社サイトに合わせた対策の優先順位まで、具体的な改善ロードマップをご提示します。

>> CVR改善・カゴ落ち対策のご相談はこちら(Semuis株式会社 お問い合わせフォーム)

まずは情報交換、
お悩み相談からでもお気軽に

トップページ