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Amazon SEOとは?A10・COSMO時代に検索順位を上げる対策手順を徹底解説

2026.07.18

  • ECモール
  • Webマーケティング

Amazonで商品を販売するうえで、検索結果の上位に表示されるかどうかは売上を大きく左右します。経済産業省の「令和6年度電子商取引に関する市場調査」(2025年8月公表)によると、2024年の国内BtoC-EC市場は前年比5.1%増の26.1兆円、うち物販系分野は15兆2,194億円に達しており、拡大するEC市場の中でもAmazonは最大級の集客力を持つ販売チャネルです。本記事では、Amazon SEOの基本から、A10・COSMO・Rufusという最新の検索アルゴリズムの仕組み、今日から実践できる対策手順までをわかりやすく解説します。

Amazon SEOとは?Googleとの違いと重要性

Amazon SEOとは?その重要性

Amazon SEOとは、Amazon内の検索結果で自社商品を上位に表示させるための最適化施策のことです。ユーザーが「水筒 保冷」「プロテイン 女性」のようなキーワードで検索した際に、検索結果のできるだけ上位に自社商品を表示させることを目指します。

商品購入を目的とするユーザーの多くは、GoogleではなくAmazon内の検索窓から商品を探し始めると言われています。つまりAmazon内の検索結果は「購買意欲が最も高いユーザーとの接点」であり、ここでの表示順位がクリック数・売上に直結します。実際、検索結果の1ページ目、特に上位数枠がクリックの大半を占めるとされ、2ページ目以降に表示される商品はほとんど見られないのが実情です。

GoogleのSEOが「情報の網羅性や権威性」を重視するのに対し、Amazon SEOの最大の特徴は「売れているかどうか」が評価の中心にあることです。Amazonは「買い物客に最短で最適な商品を届ける」ことを目的としているため、検索キーワードとの関連性に加えて、販売実績・転換率(CVR)・在庫や配送の安定性といった「販売者としての総合力」が順位を決めます。広告(Amazonスポンサープロダクト広告など)は費用をかけた分だけ露出できますが、SEOによるオーガニック上位表示は広告費に依存しない継続的な集客資産となる点で重要です。

Amazonの検索アルゴリズムの仕組み(A10・COSMO・Rufus)

検索アルゴリズムの3層構造

Amazonの検索順位を理解するには、現在のアルゴリズムが「3層構造」になっている点を押さえる必要があります。

1つめの土台が「A10」と呼ばれる従来型のランキングアルゴリズムです。A10は、検索キーワードと商品情報の関連性、販売実績、クリック率、転換率、在庫状況、配送スピード、レビュー評価などを総合的に評価して順位を決定します。旧来のA9から進化し、広告経由よりもオーガニックな販売実績や外部流入をより重視するようになったとされています。

2つめが2023年以降に導入が進んだAIモデル「COSMO」です。COSMOは検索クエリと商品情報の「意味的な一致度」を評価する仕組みで、キーワードの表記が完全一致していなくても、ユーザーの検索意図と商品の用途・特徴が合致していれば上位表示されうるようになりました。たとえば「キャンプ 朝ごはん」という検索に対し、商品名に「キャンプ」が含まれない携帯用コーヒーミルが表示される、といった「意図の理解」が行われます。

3つめが生成AIショッピングアシスタント「Rufus」です。ユーザーが会話形式で「初心者向けの登山靴でおすすめは?」と尋ねると、AIが商品情報を読み取って提案します。この時代には、AIが正確に読み取れるよう商品情報を構造化し、用途・対象者・特徴を明確に記載することが、人間向けの訴求と同じくらい重要になっています。

検索順位を決める主な評価要素

検索順位を決める主な評価要素

Amazon SEOの評価要素は大きく「関連性」と「パフォーマンス」の2系統に分けられます。

関連性の要素としては、商品タイトル、箇条書き(商品仕様)、商品説明文・A+コンテンツ、そして出品管理画面で設定する「検索キーワード」欄が挙げられます。ユーザーが検索する語句がこれらに適切に含まれているかが評価の起点です。

パフォーマンスの要素としては、直近の販売実績、検索結果でのクリック率(CTR)、商品ページの転換率(CVR)、販売価格の競争力、在庫切れの有無、配送スピード(FBA利用やプライム対応)、レビューの件数と評価が挙げられます。特に「検索結果に表示された→クリックされた→購入された」という一連の実績データは、Amazonが最も重視するシグナルです。

つまり、キーワードを整えるだけでは不十分で、「クリックしたくなるメイン画像と価格」「買いたくなる商品ページ」「切らさない在庫と速い配送」までを含めた総合戦で順位が決まる、という理解が重要です。

なお、自社商品がどんな検索語句で表示・クリックされているかは、ブランド登録済みであればセラーセントラルの「ブランド分析(検索クエリパフォーマンス)」で確認できます。検索クエリごとの表示回数・クリック数・購入数と自社シェアが数値で把握できるため、感覚に頼らないキーワード戦略の起点として必ず活用したい機能です。

今日からできるAmazon SEO対策の実践手順

Amazon SEO対策の実践手順

実務では以下の7ステップで進めるのがおすすめです。

手順1:キーワード調査。Amazonの検索窓のサジェスト(予測変換)、ブランド分析(検索クエリパフォーマンス)、競合上位商品のタイトルなどから、購買につながる検索語句を洗い出します。たとえば水筒であれば「水筒」というビッグキーワードだけでなく、「水筒 保冷 1リットル」「水筒 子供 直飲み」のように、用途・容量・対象者との掛け合わせ語で整理しましょう。検索ボリュームは小さくても、掛け合わせ語のほうが購買意欲が高く転換しやすい傾向があります。

手順2:商品タイトルの最適化。「ブランド名+商品名+主要キーワード+仕様(容量・色・サイズ)」を自然な日本語で構成します。全角50文字前後を目安に、重要キーワードほど前方に配置します。

手順3:箇条書きとA+コンテンツの整備。箇条書きには補助キーワードを盛り込みつつ、ベネフィット(得られる価値)を具体的に記載します。A+コンテンツで用途・比較表・使用シーンを視覚的に伝えると転換率の底上げにつながります。

手順4:画像の改善。メイン画像は白背景・商品が大きく写る規約準拠のもの、サブ画像でサイズ感・使用シーン・訴求ポイントを補足します。クリック率に最も効くのはメイン画像です。

手順5:価格・在庫・配送の安定化。在庫切れは順位を大きく下げる要因です。FBAやマケプレプライムで配送品質を担保し、カート獲得率も維持します。

手順6:レビューの獲得。購入後のフォローやAmazon Vine(新商品の場合)など、規約に沿った方法でレビュー件数を積み上げます。

手順7:効果測定と改善。主要キーワードごとの検索順位、セッション数、ユニットセッション率(CVR)を週次で記録し、タイトルや画像の変更前後で比較検証します。数値はセラーセントラルの「ビジネスレポート」で確認できます。一度に複数の要素を変えると何が効いたのか判別できなくなるため、変更は1要素ずつ行うのが鉄則です。

この7つの手順は、新規出品時だけでなく既存商品の見直しにも使えるチェックリストです。特に「メイン画像のクリック率」と「商品ページの転換率」は順位への影響が大きいため、伸び悩んでいる商品はまず手順4と手順5から着手すると改善効果を実感しやすいでしょう。

やってはいけないNG対策と運用のポイント

NG対策と運用のポイント

最後に、逆効果になりやすいNG対策を押さえておきましょう。

第一に、キーワードの過剰な詰め込みです。タイトルに検索語句を羅列すると、COSMO時代のAmazonでは「低品質なコンテンツ」と判断されるリスクがあるうえ、ユーザーにとって読みにくくクリック率・転換率が下がり、かえって順位を落とします。

第二に、規約違反のレビュー操作です。金銭やクーポンと引き換えの高評価依頼、家族・知人によるレビューなどはAmazonの規約で明確に禁止されており、発覚すればアカウント停止という重大なリスクを負います。

第三に、広告とSEOを分断して考えることです。スポンサープロダクト広告で獲得した販売実績はオーガニック順位の向上にも寄与するため、新商品や順位が伸び悩むキーワードには広告を併用し、実績を積み上げてから広告依存度を下げていく「一体運用」が効果的です。

「対策してからどれくらいで効果が出るのか」という質問をよくいただきますが、タイトルや画像などページ側の改善はクリック率・転換率として比較的早く数値に表れる一方、検索順位そのものは販売実績の蓄積を経て徐々に変動します。目安として数週間〜数カ月の時間軸で捉え、週次で指標を追いながら腰を据えて取り組みましょう。

また、運用面では「順位が落ちたときの原因切り分け」を習慣にしましょう。順位下落の主な原因は、在庫切れ・カート喪失・競合の値下げやレビュー増・自社ページの転換率低下のいずれかであることがほとんどです。順位だけを眺めるのではなく、価格・在庫・クリック率・転換率をセットで確認すれば、打ち手は自然と絞られます。

Amazon SEOは一度対策して終わりではなく、競合や検索トレンド、アルゴリズムの変化に合わせて継続的に改善していく取り組みです。とはいえ、キーワード調査から商品ページ改善、広告との連携までを自社だけで回すのは容易ではありません。

Semuis株式会社では、Amazonをはじめとした主要ECモールの運営支援・コンサルティングを行っています。「検索順位が上がらない」「何から手を付ければよいかわからない」という方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。貴社の状況に合わせた改善プランをご提案します。

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